人間と同じで、作品にもそれぞれ個性があります。そういった作品を入れる額縁もまた、様々なタイプのものが存在します。値段の高い額縁は素材もデザインも凝っていて、見栄えがすることは確かですが、必ずしもそれが作品に合うとは限りません。
そのため当店には様々な素材とデザインの額縁が置いてあります。もちろん特別寸法の額縁を作ることもできます。ご要望があれば、その作品にとってベストの選択をスタッフがお客様と一緒に考えます。実際に額縁に合わせてみることもできますので、ぜひ作品をご持参ください。
額縁は大まかには、キャンバスを入れるための油絵縁と、紙や布などを入れるための水彩縁とに分かれています。上の画像のように、油絵縁はその規格寸法のキャンバスがぴったり入るように作られています。
明治時代にフランスの寸法を、日本の尺寸寸法に合致するようにアレンジした、日本オリジナルの規格寸法ができあがりました。現在もその規格に合わせて油絵縁が作られています。F8号とかP30号といったサイズがそれになります。たいていのキャンバスの裏側には、規格サイズが書いてあります。
時にはそうした規格から外れたキャンバスもあります。日本オリジナルの規格寸法ですから、海外でお買い求めになった作品の場合はそうした規格に合わないのは当然です。そうした場合にも、そのサイズに合った特別寸法の額縁を作ったり、もう一度布を張りなおすリサイズをするなど、様々な対応策が可能です。